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中小企業経営者のための
「サルでもわかる」やさしいIT・情報システム用語解説
第 12 号(2005/6/28)
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こんにちは、インフォバリューの福島です。
今回は、「ERP」についてです。
■今日の用語■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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ERP(Enterprise Resource Planning)
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□(>_<)小難しい定義 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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経営資源利用計画と訳す。ヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源を有効
活用し、生産、販売、在庫、物流、財務、人事といった業務を統合的に管理
することによって全社最適を実現する計画手法。通常は、それを実現するた
めの統合パッケージであるERPパッケージのことを指す。
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□(^_^)やさしい解説 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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━━ ERP自体はITとは関係ない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ERPの「P」は「Planning」、すなわち「計画」です。
従って、厳密には、ERPとはあくまでも「計画手法」のことであり、それ自
体はIT用語、というわけではありません。
しかし、通常、「ERP」≒「ERPパッケージ」の意味で使用されてます。
ここでも、あくまでも、「ERP」≒「ERPパッケージ」として解説します。
━━ ERPパッケージとは ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
では、「ERPパッケージ」とは何でしょうか?
「ERPパッケージ」とは、MRP(※)を基礎に発展してきたものであり、かな
り乱暴な言い方してしまえば、「全基幹業務をカバーしたパッケージソフト
(→第11回)の寄せ集め」です。
有名なERPは、SAP社の「R/3」、Oracle社の「Oracle Applications」、
PeopleSoft社の「PeopleSoft」、BAAN社の「BAAN」などがあります。
※これらを以降「厳密な意味でのERP」と言います。
また、最近、日本では既存の、会計、販売管理、給与管理、顧客管理、在庫
管理などのパッケージソフトシリーズを「ERP」と称して営業を行うように
なりました(まさに単なるパッケージソフトの寄せ集めであり、厳密な意味
でこれを「ERP」と言っていいのかどうかはちょっと疑問です・・)。
※これらを以降「広い意味でのERP」と言います。
━━ ERPの狙い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ERPの狙いは、ベストプラクティスを適用することにより、BPRを実現するこ
とにあります。
ITコンサル会社の好きそうな言葉が並んでますね。
つまり、かみ砕いて言うと、他社の優れた業務プロセス(=ベストプラクティ
ス)を参考に、業務の在り方、仕事の流れを、本来あるべき姿に、根本から
再設計・組立なおすこと(=BPR)です。
すなわち、ERPは、ERPが提供するペストプラクティスに業務プロセスを全社
的に合わせることが前提となってます。
しかし、SAP社の「R/3」など、「厳密な意味でのERP」の多くは外国製であ
り、必ずしも日本独特の商慣習や業務プロセスに合致するとは限りません
(例えば、価格が未確定な発注処理に対応してなかったり、など)。また、
費用的にも非常に高価なモノであり、億の単位の導入費が必要となります。
そのため、いざ導入してみると、業務プロセスを抜本的に変えることに対し
て、現場の抵抗があったり、カスタマイズ費用がかさんで、1から構築する
よりもかえって費用がかかってしまうなどの、失敗事例が多く存在します。
従って、ERPを導入する場合は、導入目的を明確化した上で、現場の代表者
を導入プロジェクトに参加させるなどにより現場の抵抗を軽減し、業務を整
理しカスタマイズを最小に抑えるなどの取り組みが必要になります。
いずれにせよ、気軽に導入できるような代物ではありませんので、慎重な検
討が必要です。そうでなければ確実に失敗します。
━━ 中小企業への適用 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このようなERPですが、果たして本当に中小企業に適用できるのでしょうか?
あくまでも私見ですが、ERPを「厳密な意味でのERP」と捉えるならば非現実
的(机上の空論)、しかし、「広い意味でのERP」と捉えるならば、場合に
よっては適用可能、と思います。
━━ 「厳密な意味でのERP」なら非現実的 ━━━━━━━━━━━━━
では、「厳密な意味でのERP」と捉えるならば非現実的なのでしょうか?
次のようなことが挙げられます。
(1)価格が高い。
(2)世界標準のビジネスプロセスが自社に適用不可能な場合が多い。
(3)カスタマイズが多くなると、導入期間も費用もかえって多くなる。
(4)ベストプラクティスを適用すると言うことは、逆に言うと自社のコアコ
ンピタンスの発揮が困難になる。
(1)〜(3)に関しては、既に上で述べてますので改めて論ずる必要はないでしょ
う。問題は(4)です。
そもそも中小企業には独自性・柔軟性・機動性が必要なはずです。大企業と
同じことをやったところで、経営資源の量が違いますので勝てるわけがあり
ません。
それなのに、これまで蓄積・改善してきたノウハウ・業務プロセスを捨てて、
世界標準を適用するということは、ともすればそれらを放棄することにもな
りかねません。
学者やコンサルタントは理想論が大好きですが、雑誌などに紹介されている
成功例を鵜呑みにせず、本当に自社に適用することが可能であるのかを、慎
重に検討すべきです。成功した企業があるからといって必ずしも自社も成功
するとは限りません。
━━ 「広い意味でのERP」なら非現実的 ━━━━━━━━━━━━━━
一方、ERPを「広い意味でのERP」と捉えた場合はどうでしょう?
これは現実的になりつつあり、場合によっては検討の余地があると私は思い
ます。
かつてのERPは、「厳密な意味でのERP」、すなわち、高価な海外製の製品だ
けしかありませんでした。
しかし、最近は、日本のソフトウェアベンダーも、安価な製品を市場に投入
しつつあります。
さすがに日本産だけあり、日本的経営にマッチした作りとなってますし、比
較的安価に購入できます。
問題は、自社の業務プロセスを放棄し、それに合わせることができるかどう
か(あるいは自社の業務プロセスが、それに合致するかどうか)です。
もし、自社の独自性・柔軟性・機動性などを犠牲にすることなく、ERPを導
入することが可能であるならば、ERP導入も視野に入れて検討する価値はあ
ると思います。
ただし、あくまでも検討する価値があるということです。自社の業務プロセ
スを全面的に刷新することになりますので、もし導入する場合は慎重に検討
して下さい。
(※)次回は、「MRP」について触れたいと思います。
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■このメルマガは?■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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このメルマガでは、中小企業経営者の方々を想定して、IT・情報システム用
語をやさしく解説いたします。また、新人情報システム担当者、新人システ
ム・エンジニア、新人コンサルタント、学生の方々もお読み頂けます。
中小企業経営者の方々にとって、情報化は大きな問題でしょう。
しかし、「IT」等と言っても、よくわからない・・・。SCM、CRM、DSS、EC、
EDI、ERP、TCP/IP、SMTP、POP3等と、アルファベットの組み合わせがいっぱ
い出てきてわけわからない・・・。本当は、企業のトップとして旗振り役で
なければならないのに、若い奴らに任せている。
そんな、中小企業経営者の方々のために「少しでもお役に立てたら」という
思いで発行してます。
本メルマガは、「小難しい定義」と「やさしい解説」の2部構成です。
「小難しい定義」は、どこにでもありそうな、いわゆる用語説明です。
一方、「やさしい解説」は、小難しい表現(IT用語)を一切使わない解説で
す。また、「やさしい解説」中でやむなく使用したIT用語については、別の
号で別途解説していきます。
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■編集後記■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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今回は「ERP」についてでした。
後半は少々辛口になってしまいました。
ERP導入コンサルをされている方からクレームが来そうです・・。
しかし、あくまでも私見ですのでご了承ください。
また、興味ある方はこちらも参考にしてみてください。
中小企業へのERPの適用について更に詳しく述べられてます。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/gzmgzm/article/00/41.html
ところで、今回初めてメルマガの「相互紹介」というものをやってみました。
以前、私の友人が発行しているExcel関連のメルマガ
http://www.extools.info/about_magazine.html
の紹介はしたことあるものの、「相互紹介」は初めてです。
下記に紹介されているメルマガがそれ(年金関連)です。
興味がある方は登録してみて下さい。
では、また。
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発行元:有限会社インフォバリュー
http://www.infovalue.co.jp/
発行者:代表取締役 福島雅規
melmaga@infovalue.co.jp
※ご意見、ご希望、ご相談等、お気軽にお寄せください
配信中止はこちら http://www.infovalue.co.jp/melmaga.htm
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